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新人先生と部長とナース

2022-04-20

皆さんお元気にしていますか。私は元気です。

入院翌日手術

前に入院した時の話。
初日に6人部屋へ入院して次の日の手術を待つ状況で、書類を書いたりする以外に特にやることもなく、席を立った時です。

トイレはナースステーションの隣にあって、例えば尿の袋などをすぐに提出出来るような作りです。
トイレに行こうと思って廊下を歩き、ナースステーションのすぐ近くまで来たソトヤマでしたが、大声が聞こえてきました。

ナースステーションでは

普段大声を出さない診療科の部長が珍しく大声を出している。
しかも口調から言うとみんなを叱責しているよう。一体何があったんだろう。

「君たち、〇〇先生のことを影で新人先生と呼んでバカにしているだろう。
バカにしていないと言っていても、そういうニックネームをつけること自体がもう馬鹿にしている証拠なんだ。
確かに〇〇先生はまだまだ新人で治療経験もあまりなく、君たちから見ると不安になる言動も多いかもしれない。
だが、そういった言動を患者様たちが見たらどう思うか。
その先生から治療や手術を受ける人が聞いたらどう思うか。
いらない不安を抱かせてしまうに違いない。
なので、そういう言動は厳に慎んでほしい。分かりましたか!」

こちらスネーク、大変なことになった

いやー部長、いいこと言うねぇ。

患者のことがすごくよく分かっている。
言われたナース達もちゃんと反省してる様子だし、心洗われる素晴らしいスピーチだったと思う。
明日その先生に手術を受ける私がここにいます。

一瞬のうちに、ソトヤマにいろんな考えが浮かびます。
ここで私の姿を皆に見られたら、部長のメンツは丸つぶれ。
なんだか分からないわだかまりが出来てしまうかもしれません。

逃げなくては

というわけで、サッと皆に見つからないよう中腰になり、這うように、ナースステーションから遠ざかっていこうとカニのように歩く。
しかしながら、早く動いて変に音を立てたりしないように。
スリッパで歩きづらいな。
誰にも見つかってはいけない。
私の行動が部長のメンツを守る。

なんでこんな事になっているんだろう。
無事病室に戻った時には、とんでもなく疲れました。
あとでまたトイレに行かなくちゃ。

手術は無事終わりました

翌日。その新人先生と言われてた先生の執刀と部長のサポートもあったおかげで、手術は無事終了しました。
予後の状況もよく予定日に退院もいたしました。

いやー、心配だったけど良かった(心の声)

まとめ

無事に部長のメンツを守りきることができて良かったと思います。

読んでくださってありがとうございました。

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