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家の予定地に売却の旗が立っていた話

2022-01-20

よく「吹くかと思った」というけど、本当に吹いたことあります?

家を建てよう

家を建てるには土地が必要です。当たり前ですね。
土地を買うには、ハウスメーカーや不動産屋に相談するのが一般的ですが、
田舎は土地の所有者本人と話をして売ってもらうこともたまにあったりします。(書類はプロの人に書いてもらいますが)
ソトヤマは、昔あんまりそこの土地に縁はないけども、少し離れた郊外に家を建ててはどうだという話がありました。
薦めてくれたのはお世話になっていた人なので、その方が勧めてくれるならいいではないかと、土地の所有者を紹介してもらいました。

前準備は骨が折れる

その土地は所有者が結構入り組んでいる土地で、何人も土地を所有していたみたいです。
しかも1回も家を建てたことはない場所だったので、少し基礎に手間をかけないといけないなぁと思っておりました。
でも、その方が随分と骨を折ってくださいまして、複雑な権利関係をすっきりと1人にまとめ、しかも自分の知ってる業者と話をして整地まで色々と手配してくださいました。
とてもありがたいお話です。
1人にまとまった土地の所有者にもまずは挨拶をして、さあこれからどんなプランで家を建てようかと思っていた矢先のことでした。

私の土地(仮)が売られている

その場所は私の住まいからはかなり離れており、勧めてくれた方の家からも少し離れていて毎日の様子は見に行けない状況でした。
でも、楽しみなことは楽しみですので、
週末ごとにここに家が建つんだとワクワクしながらその日も見に行ったところ、

分譲地の旗

あれ?「絶賛分譲中」って旗建ってね?
見間違えかな。隣の土地かな。
・・・ウチだわこれ。どういう状況でしょう。
約束していた土地になぜかハウスメーカーの旗が10本以上立っていました。
こんなに立てなくてもいいじゃないか。

すぐに仲介してくれた方に連絡を取り、直接見に行き、どういった状況なのか教えてほしいという話をしましたが、
向こうも全く知らなかったらしくて、茫然と立ち尽くしておりましたが、後半にはありありと静かな怒りの色が見てとれました。
直感でこれはロクでもないことになってしまったのではないかと思いましたが、怒りを買うのが怖いのでとりあえず黙っておきました。

結局話は飛んだ

そして、後日その方が謝罪に見えました。
「ソトヤマ、大変申し訳ない。自分の目の届かないところで、所有者にハウスメーカーが接近して、坪単価3万高く売ると持ち掛けられて売ってしまったそうだ」
マジっすか。
所有者いわく
「口約束で書類を全く交わしてなかったのでまだ何も決まってない状況だろう。権利関係スッキリしてくれて、どうもありがとう。おかげで高く売れたわ」
私はその方が怒り狂ったところを見たことがありません。
多分ここに来る前に物凄いことはあったのであろうと推測されます。
もうね、言葉が出ないね。
なんとなく想像はしていたけど、そっか、売られちゃったかぁ。
確かに書面はまだ交わしていなかったので、所有者の言うことは正しいことではあります。
でも、狭い田舎のコミュニティーで堂々とやらかした事に、これからのコトを心配してしまいました。

その後どうなった

その土地にはハウスメーカーの広告を見て、何も知らない一般の方が家を建て住み始めました。
その方に全く罪はありませんので、私もどういう方かは興味もありません。
所有者については、その土地ではないけど、別件で区画整理事業に足を突っ込んでいてそっちでもやらかしたらしく、清算金の計算時に周りの人からの突き上げをめっちゃ食らって数百万単位の出費を強いられたという話を聞きました。

まとめ

結局今は違うところに住んでいるわけですが、たまにそっちに住んでいたら、どんな人生を送っていたんだろうかと思うことはあります。
本当にその土地が欲しい時は多少ながら書面で交わしていくことをおすすめしたいと思います。
以上、経験者は語るでした。

読んでくださってありがとうございました。


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