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国旗掲揚の話~君が代は二番まで歌わない

2022-02-20

あるらしいけど、歌ってるの見たことある?

スポーツ大会の開会式にて

ソトヤマが前、イベントの下働きをした時のこと。
開会式で国旗掲揚と国歌斉唱がありました。
主催者とその自治体の偉い人が来て、目の前で旗が上がる様子をみんなで眺めていました。
一般的に旗が3つある場合、
君が代が流れてる間に最初に上に付くのは一番位が高い旗、その2~3秒後に次点の団体の旗、そして数秒遅らせてなおかつ音楽の終わりに合わせるように、最後の3本目の旗を一番上に掲げます。

自治体の旗がなかなか揚がらない

大会はなんとか町長カップみたいなものだったので、自治体の旗が一番最初に上がり切らないと次の旗を上げることができません。
君が代の歌の中で、「い~わ~お~とな~りて~」とメロディーが終わりに近づいているにもかかわらず、その自治体の旗がなかなか揚がりきりません。
どうしたんだ、一体誰が旗を上げているんだ。
みんな旗の下にいる人に注目しながらも声をかけることが出来ません。

旗をあげているのはどうやら、その自治体の若い担当職員のようです。
最初に挨拶した時、随分と高圧的な態度を取られたことをみんな覚えています。
本部にいると言ったのに、なんでそいつがその場所で掲揚してるんだろう。
早くしないと上がりきらないぞ。
ついに2番手、3番手の旗の担当が、大声で騒いでる様子が見てとれるようになってきました。

そこに突風が吹く

「こ~け~の~」と終盤の歌詞に差し掛かった時、急にものすごい突風が吹き出しました。
上げている最中の旗はすごい勢いでグルグルと回りだします。
掲げている最中に旗は何回転もしたため、ついにロープが絡み出しました。
一方向だけにクルクルと絡まったロープはその後戻ることも出来ず、

なんということでしょう。
その自治体の一番偉い人の前で、ついに上がらなくなってしまいました。

お偉いさんの前で半旗をキメる

上がらないということはつまり、半旗のように見えてしまいます。
半旗(はんき)とは要人の弔意を表すため、国旗などを旗竿の先から3分の1ほど下げて掲げることです。
自治体の旗が、一番のお偉いさんの目の前で半旗扱いになった。
みんな怖くて、トップの人の顔が見られません。
チラ見したけど、耳が真っ赤になっている。なんて恐ろしい。
ちなみに他の2本の旗は、もう見切りをつけたらしくて歌の終わりの直前にしっかり上がっておりました。

大会の成績はガタ崩れ

そんな恐怖の開会式の後です。
スコアは思ったように伸びません。
そりゃそうだよ、大会役員関係者一同、鬼のような形相をしてるんだもん。
競技が終わり、閉会式が終わった後は予想した通り大反省会の嵐でございました。

何故上げないかの言い訳

例の若手職員は上司からきっちり絞られておりました。
何故早く掲げなかったかの言い訳がなんと
「君が代に2番があると思っていた」
もう何も言わないで素直に謝っとけばいいじゃないかって。
バカすぎ、バカすぎワロス
その後どうなったんでしょうかね。

まとめ

開会式など、イベントであれ若干の儀典を伴うときはアホらしいと思いながらも流れをもう一回おさらいして、本当に自分の考えに間違いがないか確認するのが一番なのでしょう。
本当の半旗のあげ方というのは、いったん一番上まで上げて、そこからすっと下げるというのが本来のやり方ですが、結果だけ見ると、そのように受け取られてしまっても致し方ないことだと思います。
あとで調べてみましたが、確かに、君が代には2番も存在するようですが歌っているところは皆無だと思います。
もしこれが日本国旗で、来賓が国会議員でなくて本当に良かったと思うソトヤマでした。

読んでくださってありがとうございました。

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