お、お、おめでとう
書類を用意してください
人生そこそこ生きてると色んなことがあるものです。
ライフイベントもその一つ。
ソトヤマが会社で福利厚生の担当をしていた時、いきなりこんな相談がありました。
話を持ちかけてきたのは他部門の同僚。
自分で書類を集めて書いていたんだけども、途中で書いてる最中に分からない場所も多かったので、結局音を上げたとのこと。
まあ、よくある話で書類の提出漏れとかないか心配だしね。どうぞどうぞ。
そして話した内容は衝撃の展開でした。
ずっと独身だと思っていたのに
「昨日、私の妻が出産しました」
はいー、なんですと。私の妻が出産しました？
いやいやご冗談をあなた独身じゃないですか。実家住まいって言ってたじゃないですか。
この前の飲み会で上司に水を向けられたらそのうちいい人がいれば、って言ってたじゃないですか。
っていうか、上司に相談したのか。
最後の一言を一応言おうと思ったら、後ろから忍び寄っていた上司。
「俺も今聞いたんだ、手続き全般してやってくれ」
あー、そうですか。あなたもこの衝撃を味わった後だったのね。
結婚も引越しも全て隠していた
「それで、転居の届も全部一緒にやりたいんです」
うわぁ、結婚と同時に引っ越しってのはよくある話だけど、そこに出産なんて初めてー。
なんでこんなになるまで奥さん隠してたのよ。
奥さんは別の会社で産休やもろもろの手続きをちゃんと出しているのが救い。
何か病気になったり、出産の時にトラブルがあったらどうするつもりだったんだ。
みんながみんな自然分娩で安全に産めるわけじゃないんだぞ。
出産は隠せなかった
どっさりと必要な届けと記載例を渡しながら、話を必要な箇所だけ聞くと
結婚自体は2年前からしていたけども子供も生まれてないし、
この職場からすぐ異動しようと思っていたので、周りに言う必要はないと思っていた。
生まれる寸前になってから異動先の新しい上司に報告すればいいと思っていたけど、
予定よりかなり早く生まれてしまったのでこの職場に届けを出すことになった、とのこと。
聞けば聞くほど身勝手な男だな。
ちなみに異動するから言う必要はないと言われた上司は怒っていた。
本部からもツッコミが来た
その後書類をまとめて、全て本部に提出した時のことでした。
本部から
「なんなんですか、この大量の書類は。
これ見るとずっと前から結婚とか引越しとかしてるみたいですけど、手当は遡れませんよ。
申請日と時系列順の説明と本人の申立書そろえてくれてありがとう。
そもそもなんでこんなに隠してるんですか。本当の報告はいつあったんですか」
あ、それ何日も前に通った道なんで大丈夫です、本人に説明済みです。
やっぱりこういうのってよくある事ですか？
「ここまで酷いのはないですね」
手当を返納してくれという話にならなくて本当に良かったねとお互いをねぎらって、話は終わりました。
まとめ
今回のことは、無事分娩したのでこういう話だけで終わりましたが
よくよく考えると、重篤な事態になってすぐに父親が向かえなかった、などという時、後でトラブル隠しと言われかねないのは会社側になるわけです。
その人が結婚したことも出産したことも言わなければ、例えば女子社員に手を伸ばして浮気？交際？に見えるのかしら？をすることもできた訳です。
必要以上のプライバシーに立ち入る気はこちらもないので、
せめて相手を守る配慮という名の各種届けは早めに取っておいてほしいとつくづく思ったソトヤマでした。
読んでくださってありがとうございました。
